夜間頻尿を和らげるコツ

 泌尿器科医であるアクアメディカルクリニックの石黒伸先生から、「夜間頻尿を和らげるちょっとしたコツ」を教えて頂きました。

 

1)中高年で自立している方であれば、男女関係なく16?17時に入浴する。
つまり就寝時間4-5時間前
シャワー浴ではなく、15分くらい浴槽に浸かる。
夜間頻尿を和らげるコツ

 

2)夕方以降は床に座るか、イスに座るなら膝がまっすぐになるくらい下腿(膝から下)を挙上させた姿勢を取る

 

3)16時くらいに、ラシックス5-10mgもしくは五苓散2包を内服

 

4)カフェインを含む飲み物(コーヒー、紅茶、ウーロン茶、緑茶、栄養ドリンク)を飲んでよいのは、昼の12時まで。

 

5)晩酌(特にビールはホップに利尿作用あり)するなら、頻尿改善は難しい。

 

 最も大切なのは、1)の早い時間に入浴でしょうか。たったこれだけで、なんと!5割くらいの人が、3日目から夜間頻尿が減るそうです。驚き!
石黒先生によると、夕方の入浴で下半身が温まり末梢血流が良くなり、水圧でむくみが取れると、静脈還流(心臓に還ってくる血液)が増え、利尿がかかります。すると、寝る前までに下半身に貯まっていた余分な水が出て行くので、夜間の尿量が減るというのが改善のメカニズムのようです。下半身のサードスペース(血管以外の部位)に水が溜まったまま床に就くと、深夜に向けてじわじわ体幹部に水が戻っていきます(体が水平になるのと、布団で温まるため)。これが結構夜間頻尿の原因になります。

 

 これまでの私は、ラシックス(利尿剤)を夕方に飲むと夜間頻尿の原因になるからと、高血圧などでこの薬を出す時には、必ず朝に飲んでもらうようにしていました。一見「え、逆では?」と驚きましたが、早い時間帯に戻ってきた血液を尿として外に出してしまうこと(出すものはさっさと出す)で、いざ布団に入ってからは大丈夫??という状態にするのですね。本当に勉強になりました。石黒先生、貴重な情報提供をありがとうございました。