進行性核上性麻痺(PSP)を疑ったら

 PSP(進行性核上性麻痺)は、中脳・基底核から周囲にダメージが波及する神経難病で、無鉄砲な性格変化と眼球が上下に動きにくくなり、くり返す後方転倒が特徴的な疾患です。

 

 神経難病などと言うと何やら専門的で素人が診断できる訳がない…と思われるかもしれませんが、できるだけ家族に「もしや…?」と気づいて頂きたい理由があります。
 よくわからないけれど認知症だから…と安易にドネペジルなどの中核症状改善薬を開始してしまうと、急速に体の動きが悪くなり、活動性が一気に低下してしまうためです。

 

PSPへの対策

重要)中核症状改善薬(コリンエステラーゼ阻害薬)は使わない。

 

・パーキンソン症状に対してシンメトレル(アマンタジン)
・効果がある可能性があるサプリメント
 フェルガードF (ガーデンアンゼリカが含まれていないもの)
タキシフォリン(シベリアカラマツ由来の抗酸化物質, ハイパーケルセチン)
・誤嚥対策

 

グルタチオン点滴について)
 歩行改善効果を狙いグルタチオン点滴をするという選択肢もありますが、PSPは転倒3重苦が症状の特徴であることをお忘れなく。PSPの方が点滴の効果で歩けるようになった結果、一人で起き上がってあちこちに歩いていってしまい、転んで大腿骨骨折で入院…という苦い経験をしています。一概にダメとはいえませんが、本人の行動パターンなども踏まえてよく話し合ってからの方がよいと思います。