太る主な原因は脂質ではない!

↓動画で見たい方はこちらから☆彡
太る原因は主に脂質ではない!

 

「頭ではわかっていても、感覚的についていかないんです・・・。」
外来で患者さんにも言われました。
よくわかります。私たちはずーっと、ダイエットと言えば‘カロリー’という物差しのみで考える習慣が沁み込んでいるので、無理もありません。

 

 でも新しい‘常識’として、何度でも繰り返して言わなくてはいけません。
太る最も大きな原因は、脂質ではありません!
最も大きな原因は…糖質の摂り過ぎです!!!

 

 実感が伴わない…と思うのであれば、こっそりとあなたの近くのふくよか体型の人の生活を観察して下さい。肉やバターだけを食べていて太っている人はいますか?ご飯や麺を大盛にしていたり、麺と白米をセットで食べていたり、間食として菓子パンやペヤングを食べていたりと、圧倒的に炭水化物を摂り過ぎている方が多くありませんか?(糖質と脂質が混然一体となって、はた目にはどちらが主因かわからなくなっているのが実態かもしれませんが)
太る原因は主に脂質ではない!
 蛇足ながら、まいう〜の石ちゃんは「カレーは飲み物」と豪語していますが、そんな訳がない、絶対ライスも一緒に食べているでしょ…とググってみたところ、なんとライスごと噛まずに飲み干しているとか!石ちゃん…そりゃあ太るぜ。

 

 カロリーに代わって肥満を語る新たなキーワードは、インスリンです。
インスリンは、すい臓から分泌されて血糖を下げるホルモン。私たちが糖質(甘いものやご飯・パン)を摂って血糖値が上がると、反応してインスリンが分泌されます。血糖を下げると言っても、摂取した糖はどこかに消えていく訳ではありません。インスリンによってグリコーゲンや中性脂肪の形で蓄積されるのです。そのためインスリンは、肥満ホルモンと呼ばれています。
 さらに脂肪がついて肥満となると、インスリンが効きにくいインスリン抵抗性が生まれて、更に多くのインスリンを要する…という悪循環に陥ります。インスリンがじゃんじゃん分泌される高インスリン血症は、動脈硬化(脳梗塞や心筋梗塞)・がん・認知症を引き起こす万病の元であることが分かっています。現に糖尿病の方では、大腸がんのリスクが1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんに1.4倍に高まることがわかっています。アルツハイマー型認知症にいたっては4.6倍のリスクです。

 

 肥満ホルモンという恐ろしい響きから、さもインスリンが悪者のように感じてしまいやすいですが、そうではありません。インスリンは700万年の歴史の中で、人類を飢餓から守るために働いてきたホルモンです。
  太る原因は主に脂質ではない!

 

 狩猟時代には1日3回ご飯やデザートが出てくることはありませんから、運よく果物などの糖質にありつけたタイミングで体に脂肪として蓄え、来るであろう飢餓に備えたのです。血糖を上げるホルモンは5種類ある一方で、血糖を下げるホルモンはインスリン1種という事実も、人の体が飢餓仕様に作られていることの証拠と言っていいでしょう。現代のように糖質過剰,運動不足の生活は、人の体にとっていわば想定外の事態なのです。700万年続いてきた飢餓仕様の体は、この100年の例外的な環境にいまだ適応できておらず、様々な病気を引き起こしているという訳です。

 

 インスリンを悪者扱いするのは逆恨みというものです。私たちがするべきことは、インスリンが出動してもらわなくて済むように、糖質摂取を適切にコントロールすることです。