食欲はコントロールできる その2)

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食欲はコントロールできる その2)

 

 今回は、前回(その1)と少し切り口を変えて食欲についてお話しましょう。

 

私たちが「お腹がすいた!何か食べたい!」と感じているのは、実は騙されているのかもしれない…というお話です。
食欲はコントロールできる その2)

 

「脳がエネルギー源として使えるのは糖質だけだから…」という言い方をよくしますよね。もう常識!という感じで言い尽くされています。
同じニュアンスで「ご飯を食べないと頭が回らないので、朝はしっかりご飯を食べないといけない」という説明も、お子さんがいる家庭では教育機関からのお話しで耳にしたことがあるかと思います。

 

 農林水産省のHPにも
夜中も脳が動いているのは、晩ご飯で摂取したブドウ糖を使っているから。朝の脳はエネルギー不足状態なのです。朝、脳のためにエネルギーをしっかり摂らないと、集中力が高まらずイライラが続いてしまいます。」と書かれています。
「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」とドーンと書かれた下に、「*絶食が続いた場合など、特別な状況を除きます」と小さな小さな注意書きも(笑)
食欲はコントロールできる その2)
 実はこれ、間違いです!脳はケトン体もエネルギーとして使えます!!
 ただ条件があって、これまで糖質ばかりずっと摂り続けている人が突然糖質を摂らなかったら、頭がボーっとするとか頭が回らない…という風に感じるかもしれません。ずっと使っていないので、脂肪を分解してケトン体を生むケトン回路が、さびついているためです。常日頃から使ってエンジンメンテナンスをしなくては急には使えないという意味です。

 

 脳が糖もケトン体も両方使えるんだったら、どっちを使ってもいいじゃないの、と思われるかもしれません。でも両者には、大きな違いがあります。
 糖質を摂った場合、おにぎりを食べて血糖値がグーンと上がる、グルコーススパイクが起こります。血糖が上がると、お腹いっぱい食べた食後は眠くなります。その後、追いかけるようにインスリンが分泌されると、今度は急上昇した血糖が急降下します。血糖値が下がった時にはどうなるかと言うと、イライラしたり、強い空腹感を感じるんです。
最初に「体が騙されているかも」と言ったのは、お腹がすいたと思い込んでいるのは、急上昇した血糖が、ジェットコースターのように急降下したことで空腹感を感じているだけかもしれない、ということなんです。
食欲はコントロールできる その2)
ケトン体の場合はどうかと言うと、脂質が材料で、糖質の2単位に対して129単位と桁違いにエネルギー効率がいいので、長く安定してエネルギーが保たれるので、空腹感を感じにくいんです。現にケトン回路を回しやすいというMCTオイルをコーヒーに入れて朝飲んでいる人は、口をそろえて「朝ご飯を食べなくても、お腹がすかないんだよ。」と言います。
食欲はコントロールできる その2)
 つまり、これが糖質と脂質のエネルギー代謝の違いです。自分はすぐにお腹がすいて我慢できずに食べてしまうな…意志が弱いな…と思っている人は、糖質メインで摂っているから、すぐにガス欠になってしまうだけなのです。引き出しにお菓子とかパンを入れて、しょっちゅう何か食べていないといけなくなってしまうタイプの方がそれです。
 私も以前は、自分は人には負けないくらい食いしん坊なんだと思っていました。MCTオイルコーヒーでお腹がすかないというのも、疑って話半分に聞いていました。「アルツハイマー型認知症真実と終焉」という本の中で、「空腹は、水を飲むことで乗り切れる」という内容のことが書いてあるのを読んで、この先生、正気?!と読むのを中断しようと思ったくらいです。(笑)
でも実際ケトン回路が回るようになってみると、あまりお腹がすかないってこういうことなのか…と実感できて、その新鮮な体験に驚きました。しょっちゅう空腹感を感じて「あ〜お腹すいた〜。何か食べたい!」と思っていた自分は、糖質に支配、コントロールされていたんだな、とわかったのです。食欲を軸に行動パターンを決めなくてよい今の方が、すごく自由な感覚があります。